傾向と対策
競争の激化に伴う受注価格の低下・短納期化が進む中、高い品質を維持し、受注案件ごとの利益確保が求められるなど、個別受注生産を取り巻く状況はますます厳しくなっています。従来の「経験」と「勘」を頼りに計画づくりを行うには限界があります。高額な投資を行わず、現有の設備や人材を最大限に活用するためには精度の高い工程管理が重要です。
よくある課題
- 課題1
- 過去の類似の製造実績をもとに、精度の高い工程管理をしたい
- 課題2
- 要員・設備能力を考慮した実行できる計画を作成したい
- 課題3
- 突発作業、手直し作業が発生した場合に資源負荷・納期への影響を評価したい
- 課題4
- コスト状況を把握し、今後の予測・対策を立てたい
- 課題5
- 単一の製番(受注案件)だけではなく工場全体の計画(作業)を把握したい
課題1 過去の類似の製造実績をもとに、精度の高い工程管理をしたい
過去に類似の製造実績がある場合には、過去の実績ベースの工程計画を立案することにより精度の高い計画が効率的に立案できます。過去の製造実績を活用することができれば、製造工程表を資産として蓄積していくことができます。
ウェッブアイからのご提案
従来行われている手書きでの工程計画作成ではなく、工程表作成ツールを利用することで計画を再利用し、精度の高い計画を効率良く作成することができます。 実績情報を記録することによって、計画がどのように変化したか、当初の見積もりは妥当であったかなど、新たに計画を作成する時点で多くの情報を利用することが可能になります。加えて、部署内で計画情報を共有することも可能になり、ベテランのノウハウを活かした均質で抜けのない計画作成が促進できます。
課題2 要員・設備能力を考慮した実行できる計画を作成したい
手書きあるいは表計算ソフトを使って計画を検討する場合、要員あるいは設備がその日に利用可能なのかを踏まえた計画を作るのは容易ではありません。このため、折角苦労して納期内に計画を収めたとしても、人員が足りない・設備が空いていないなど、再度計画を見直すことになります。
ウェッブアイからのご提案
工程管理ツール「工程's Orario」には人や設備などの負荷を工程の動きと連動してリアルタイムに山積みをしてくれる機能があり、これを使うことで過負荷の無い計画を立案することができます。
また、Kamui Orarioをスケジューリングエンジンとする、工程's Orarioのオプション機能であるOshika Orarioを使用することにより自動的に資源負荷の調整を実施することができます。
課題3 突発作業、手直し作業が発生した場合に資源負荷・納期への影響を評価したい
専用の計画ツールを使用しない場合、工程の組換えや更新は手間のかかる作業です。一旦変更案を作った後でも、工程順序の見直しや納期・着手日の変更など繰り返し修正作業が必要になる場合があり、ツールを使わずに計画検討を行う事は、担当者に負担がかかるとともに多くの時間ロスを発生させています。
ウェッブアイからのご提案
工程表作成ツールには作業の順序を入れ替える機能・一連の工程の着手日を変更する機能、稼働スケジュールを考慮して工程の開始終了日を計算する機能など、計画検討に役立つさまざまな機能が備わっています。そのため、飛び込み作業や手直し作業が発生した場合にも、少ない手間で負荷・納期への影響を迅速に確認することができます。
また、機械や要員の負荷を考慮した計画は、工程管理ツール「工程's Orario」のオプション機能であるOshika Orarioを活用することにより迅速に立案できます。
課題4 コスト状況を把握し、今後の予測・対策を立てたい
リアルタイムでプロジェクトのコスト予実が把握できないため、プロジェクトの採算悪化に対する対応が遅れ、最終的にはプロジェクト完了時に大幅な赤字が発生することがあります。コスト予測によりプロジェクトの採算悪化の兆候を早期に把握し、常に先を見据えた先手の対応をしていくことが重要です。
ウェッブアイからのご提案
計画の実績(実開始・終了日)を工程表作成ツールに記録することができます。更にプロジェクト管理サーバーソフトウェア「PREGARE Orario」を利用することにより、実績工数を入力することで、その時点までにその製番で発生した工数を集計することができます。また、工数だけではなく、材料費・購買品費などの管理や予算との対比、今後のコストの推移などを予測することも可能になります。
課題5 単一の製番(受注案件)だけではなく工場全体の計画(作業)を把握したい
通常、複数の受注案件が並行して実施されることが多いため、複数案件で必要となる機器や要員量から工場全体の負荷状況を把握したうえで各案件の計画を立案する必要があります。
ウェッブアイからのご提案
工程表作成ツールを使って計画を作成する方法として、はじめから工場全体で全製番を対象にして計画を作成する方法と、製番ごとに個別の計画を作成し、その後必要に応じて計画を一つにまとめて表示(編集)する方法があります。前者は製番の数がそれほど多くない小~中規模の工場で計画担当者が一名の場合に適切な方法です。一方後者は、製番ごとに個別に計画を立てることができるので、製番の数が多く計画担当者が複数いる大きな工場に適した方法です。工程表作成ツールを使って複数製番を工場全体計画にまとめることもできますが、プロジェクト管理サーバーソフトウェア(PREGARE Orario)を使えば、より柔軟性に富んだレベルの高い管理が可能になります。