傾向と対策
顧客のビジネスサイクルがますます短くなるなか、そこで使われる機器・設備・装置をサポートする企業も従来に増して迅速な対応が求められるようになってきています。先を見越した綿密な計画立案のみならず、日常的に発生する突発作業にも柔軟かつ的確に対応することが重要です。敏速な計画の見直しに加え、無駄がなく効率の良い作業割り振り、安全面・健康面に配慮した要員負荷管理が管理担当者に求められています。
よくある課題
課題1 作業の登録と登録した作業の担当への割り振りを効率良く行いたい
手書きや表計算ソフトで工程表を作成する場合、1人の作業者しか必要としない作業の場合は、工程表を作成した後で担当者名を入れるか、あるいは担当者ごとの名前の入った行に作業バーを書き込むことで、”工程表=作業担当表”として作成することができます。
一方で複数の要員を必要とする作業は、作業の開始・終了と複数の要員の空きを見ながら工程検討しなければならず、どちらから着手しても工程表と担当作業表の両方の整合性をとりながら作成することは容易ではありません。
ウェッブアイからのご提案
工程管理ツールでは、要員の情報を予め登録しておき、画面上に登録した作業に要員名を選択することで簡単に要員を作業に割り付ける機能があります。一つの作業に複数の要員を割り付けることが可能であり、要員に過負荷が発生した場合には色で状況がわかる仕組みになっています。
また、作業の移動に伴い割り付けた要員の負荷も移動するため、日程の調整後に改めて負荷調整を行う必要がありません。ビュー機能を持った工程管理ツールの場合、工程主体の通常の工程表表示と、作業者ごとにどのような作業が割り振られているかの資源別表示がビューを切り換えるだけで選択できるので、作業計画を中心に要員割付を行えば配員計画用としてデータを入力し直す必要がありません。
ビュー機能を使うことで、作業計画と高度な負荷管理が同じデータで行えるため、計画検討・配員計画の手間を大幅に削減することができます。
課題2 作業担当だけではなくサービス作業に必用な機材の空き具合も含めた計画を立てたい
課題1では作業への要員の割り当てについての課題を説明しましたが、作業に必要な機器や設備についても同様の課題があり、サービス作業に必要な機材を効率的に使用する計画を立案するのは容易ではありません。
ウェッブアイからのご提案
課題1の解決策として、工程管理ツールを使用することで簡単に作業に要員を割り当てられることを説明しましたが、作業に必要な機器や設備も要員同様に扱うことができます。
工程管理ツールでは、作業の実施に必要な人、道具、機器などを「資源」として登録して、作業に資源を割り振ることができるようになっています。人同様に機器・設備に空きがない場合や使用に重なりがある場合は、判別しやすい色で警告が出されますので、作業の日程を変更するか、代替設備への切り替えが必要なことが一目で判断できます。
資源として、工器具、トラックなどの運搬設備、クレーン・ホイストなどの揚荷装置、エンジンウェルダー、コンプレッサーなど大小さまざまな物を登録することが可能ですが、扱う資源が増えると操作の手間も増えることになるため、主要な資源に絞込むのが良いでしょう。
課題3 作業計画・配員計画を共有したい
設備保全作業は決められた作業順序に沿って実施していく必要があるため、計画を変更した工程表をタイムリーに共有することができず、作業員に手待ち状態が発生することがあります。作業員の手待ち発生を回避するためには変更した工程情報を迅速に共有する必要があります。
ウェッブアイからのご提案
工程管理ツールを利用すれば、計画情報は電子ファイル化されるので部内やグループ内で情報を共有するのが容易になります。計画ファイルそのものを共有する方法のほか、作成された計画をPDFファイルにしてメールで配布したり、社内の電子掲示板に載せたりするのも一つの方法です。
また、プロジェクト管理ソフトウェアを利用すれば、出張先からサーバーにアップロードされた計画情報にアクセスして計画を参照・更新することができ、計画情報の共有レベルと即時性を高めることができます。
計画情報の共有を検討する場合には、どのような情報共有が必要か、計画の作成更新はどのように行うか、進捗情報をどのように集めどのように入力するかなどによって費用や仕組みが大きく変わってきますので、まず自分で構想をまとめてみる必要があります。あるいは当社にご相談いただければ、共有化に関するアドバイスをご提供させていただきます。