ご検討の背景
お客様は中堅住宅メーカー様(匿名希望)です。同時進行する複数の住宅建設のマネジメントに以下の問題がありました。
- 同時進行する複数現場の工程の作成、調整、更新に手間が掛かる
- 進捗状況が正確に把握できない
- 施工にかかわるリソースの過負荷が発生している。
- 拠点におけるタイムリーな集中マネジメントができない。
この問題の影響として、
- 納期遅れ
- 生産性の低下
- 施工にかかわるリソースの過負荷が発生している
- 突貫工事による採算性の悪化
が発生していました。
ウェッブアイからのご提案・実施内容概要
現在抱えていらっしゃる課題についてお打合せを重ねた結果、工程管理を標準化し、プロジェクト毎での工程の管理と、本社で集中管理の両方が必須であると考え、以下のようなご提案をさせていただきました。
- 住宅建設プロジェクト毎に工程's Orarioを利用して工程計画を立案
- 工程計画の初期計画は、工事タイプ毎に事前作成されている計画テンプレートを利用することにより、初心者でも計画の立案を可能とするだけでなく、全社の標準化を推進
- 各プロジェクトの進捗状況は各プロジェクトからPREGARE Orarioに投入、本社で集中管理を実施し、日程進捗と出来高進捗による、複数視点から見た進捗管理を実施
- 工程遅延要因の早期把握を行うために進捗情報を加味した納期シミュレーションを実施。地域毎に実行中、計画中プロジェクトを複合し、共有リソースの負荷状況を山積みグラフを利用して見える化
以上の機能により、並行する複数工事の施工状況の一元管理を行います。
プロジェクトの成果
工程's Orario・PREGARE Orarioの導入により、以下のような成果がありました。
- 工程計画が省力化し調整が容易となったことで工程の更新頻度が向上、新鮮な現場状況を複合的に把握することができ、将来予測が可能になった。
- 出来高管理が容易に行えるようになり、現場の進捗状況を適時確認することが可能となった。
- 工事遅延を引き起こす要因と後工程への影響が早期に把握できるようになったため、余裕をもって対策をとることが出来るようになった。
- 工程計画時、また調整・更新時にリソースの負荷状況が把握でき、社内リソースの投入や外部発注など繁忙期の過負荷解消のための検討を、余裕をもって行うことができるようになった。
並行する複数工事の施工状況を、本社において一元的に連結して把握することができ、工程調整及び更新の手間が大幅に削減された。
ご提供したソリューション・サービス
コンサルティング
工程管理ツール「工程's Orario」
未だに、多くの人が表計算ソフトを使用して工程計画を管理されています。工程計画はプロジェクト管理を行う以前に企業の業務を行う上で最も重要な業務であるにもかかわらず、いまだに作成手順や管理手法が属人的になってしまっているのです。
「工程's Orario」は、従来からの工程設計者の試行を妨げることなく、多角的な視点から最善の工程設計を行うことを可能にするWindowsアプリケーションです。企業内の計画情報のシステム化を促進し、プロジェクト計画のレビューや共有・再利用を可能にすることができます。
EPMシステム「PREGARE Orario」
PREGARE Orarioは、企業レベルの統合的なプロジェクト管理(エンタープライズ・プロジェクトマネジメント)を目的としたプロジェクト管理パッケージ(Webアプリケーション)です。研究開発・設計部門から、製造・生産部門、保守部門にわたる幅広い組織、部門における様々な計画の日程管理、予算・コスト・進捗管理、要員・設備の負荷管理、計画の実績・バージョン管理等にご利用頂けます。