ご検討の背景
複数の会社を抱える大手SIer様(お客様の事情により匿名)です。グループ企業がバラバラの管理会計システムを利用しており、以下のような課題に悩まされていました。
- 月次の経営管理資料作成に多大な労力を投入
- 過去データの集計に留まっており、業績予測機能が弱かった
- 機能変更・追加への対応に多大なコストを要した
- レスポンスタイムの劣化によりユーザーのストレスが増加
- 二重入力等による多大な入力負荷
- 手作業による受注・受注残管理の実行負荷増大
ウェッブアイからのご提案・実施内容概要
プロジェクト型業務遂行でも基幹システムの一元化を可能にするERPシステム
ウェッブアイの提供するHYPER-PREGARE Orarioは従来のERPパッケージにはない、プロジェクト管理システムが含まれているため、プロジェクト型の業務を遂行する企業でも基幹システムの一元化ができます。そこで、下記のようなご提案をいたしました。
- 管理会計システムにはHYPER-PREGARE Orario、財務会計システムにはSAP/R3を採用し、月次で仕分け後の情報をHYPER-PREGARE OrarioからSAPに転送する。
- 販売管理システム、購買管理システム、給与計算システム、勤怠管理システム、工数管理システムは、既存のサブシステムを部分改良し、HYPER-PREGARE Orarioと連携
- プロジェクト管理会計システムから出力する帳票は、クリックビュー(BIツール)を利用して多次元の視点から解析できるよう設計され、クリックビュー用のデータマートはほぼリアルタイムに更新されるようにする。
経営層の迅速なビジネス判断を支援
HYPER-PREGARE Orarioの導入で経営層は自社の経営状況を財務諸表レベルから個々人の作業レベルにまで、ほぼリアルタイムでドリルダウンして確認することができるようになります。スピーディーな意思決定を要求されるビジネスの現場において最適なツールであり、経営層の方々へは以下のご提案をいたしました。
- プロジェクトというオブジェクトを戦略的に設定し、受注とプロジェクトを多対一に対応させることで、業務効率をアップし、経営視点の分析を可能にするデータモデルを構築。
- 過去データのみならず、将来の予測データまでを集計することにより、プロアクティブな経営判断ができるようにした。
- 管理会計データベースと財務会計データベースを分離し、財務会計サイクルに依存しない管理会計集計ができるようにした。
- 原価計算、配賦計算に関しては、従来のシステムの40倍のパフォーマンスを実現するようにした。
プロジェクトの成果
HYPER-PREGARE Orario導入の結果、以下のような成果がありました。
- 情報の財管一致が実現し、原価差額を考慮する必要がなくなった。
- 子会社(複数)も含め、全グループのデータをリアルタイムに参照することができるようになった。
- 総括表を通して、会社全体の状況を階層的に把握することができるようになった。
- BIツールの修正により、必要な情報を必要な形式で引き出すことができるようになった。(EUC)
- 画面と帳票でフォーキャスト(予測)情報を確認することができるようになった。
- ブラックボックスがなくなり、必要な時に必要な改修作業ができるようになった。
- プロジェクト管理会計のレスポンスが飛躍的に向上(原価計算、配賦計算含む)した。
- 原資データから二次データを生成することにより、データの二重入力を排除できた。
- 各種データコピー機能の充実により、業務効率が大幅アップした。
- 受注管理を完全にシステム化でき、従来の手集計が排除された。
ご提供したソリューション・サービス
HYPER-PREGARE Orario