金型業界向け工程計画パッケージで製造計画の見える化を実現

NGKファインモールド株式会社様は、日本ガイシ株式会社様の金型事業の中核としてプラスチック成形用金型、タイヤ成形用金型の製造販売および「ベアロン金型」、モールドベースなど金型機材の販売を主事業とし、先進の技術と世界に広がるネットワークで海外市場にも積極的に展開されている企業です。

ご検討の背景

NGKファインモールド様のプラ金型工場では、設計工程から製造にわたる、工程管理を改善すべく、次の目標を立てました。

  • 納期の短縮
  • 設備稼働率の向上
  • 生産高月5倍の達成

しかしその時点では、納期は4ケ月、設備稼働率は低迷、生産高の目標とも大きなギャップがあり、 目標達成は容易ではありませんでした。

主な課題

飛び込み・設計変更が多く工程が見えない

飛び込み作業や設計変更が発生するため、頻繁に工程表を見直す必要があり、計画担当者の負担が大きく、客先への納期回答の遅れや、各作業者への迅速な支持ができないという点が最大の課題でした。

各担当に依存するバラバラの計画表

計画作成においては、各リーダーが表計算ソフトなどでバラバラの計画表を作成していたため、それらをまとめる作業に大変な手間と時間がかかっており、ツールを統一することでの業務の効率化が図る必要がありました。

ウェッブアイからのご提案・実施内容概要

NGKファインモールド株式会社様では計画の変更に即座に対応したいという思いから工程管理システムの導入を検討され、約10社のパッケージソフトについて、資料調査、ヒアリング、デモ確認などをされ、その中で弊社の工程’s Orarioは工程表作成に関する機能が豊富な点やマスタ情報が不要な点で運用を始めやすく、ご要望の飛び込み作業や急な予定の変更への対応はもちろん、設備の負荷山積みができるため、計画作成と同時に設備の負荷管理も可能である点で優れており、導入のご提案をしました。

導入教育による、工程管理システム導入の浸透

各担当がそれぞれの書式で行っていた工程管理につき、ツールを統一することでまとめる作業の手間と時間が短縮されます。さらに、より早く操作に慣れていただき、ツール統一を推進するために導入教育をご提案しました。

プロジェクトの成果

工程計画パッケージで製造計画の見える化を実現

同社での工程’s Orarioの具体的な利用方法は以下の通りです。

階層表現でわかりやすい工程表

工程表は、工程’s Orarioのグループ機能を利用し階層的に表現しました。階層化することで大変見通しの良い、分かりやすい工程表にすることができます。工程’s Orarioで作成できる階層数には制限がないので、業務に合わせて、上位から(金型の型番)-(作業チーム名)-(作業名・作業ワーク)-(作業名称)の4階層としました。

主要設備の負荷管理

工程’s Orarioは、単に工程表を作成するだけでなく、設備の負荷山積みができるため、計画作成と同時に設備の負荷管理を行っています。 工程表の作業バーには、作業名称と資源(使用設備)を表示することで負荷調整を容易にしました。 資源は主要加工設備6台を設定し、CAM加工部門のキャビティ・コア型板を 重点的に管理しました。

生産会議で工程’s Orarioを活用

生産会議では、かながた一番のグループ折りたたみ機能を使って、品名の階層だけを表示した大日程表にし、設備の負荷状況を確認しながら次の受注の可否検討、日程(納期)調整を行います。受注が決まった時点でテンプレート機能を使って詳細な工程を追加します。同時に山積みグラフで空き状況を見ながら、設備資源の割り当ても行います。

工程’s Orarioの導入により、以下の効果がありました。

  • 生産会議で工場の数カ月後の負荷を、日程表を見ながら議論できるようになった。
  • 各機械の稼働予定が、約2~3カ月先まで把握できるようになった。
  • これまで手がかかっていた工程表の作成と更新が簡単に行えるようになった。
  • バラバラで作成されていた工程表が統一され、工場の状況(日程と負荷)がひとめで見えるようになった。

また、導入から稼働までを約2か月で完了できた点について大きな評価をいただきました。今回、工場の工程計画、進捗状況、負荷状況については明確になりましたが、同社ではさらにリードタイムの短縮や実績収集の精度アップについても継続して取り組まれています。

ご提供したソリューション・サービス

工程表作成ツール「工程's Orario」

未だに、多くの人が表計算ソフトを使用して工程計画を管理されています。工程計画はプロジェクト管理を行う以前に企業の業務を行う上で最も重要な業務であるにもかかわらず、いまだに作成手順や管理手法が属人的になってしまっているのです。

「工程's Orario」は、従来からの工程設計者の試行を妨げることなく、多角的な視点から最善の工程設計を行うことを可能にするWindowsアプリケーションです。企業内の計画情報のシステム化を促進し、プロジェクト計画のレビューや共有・再利用を可能にすることができます。

詳細はこちら

全ては、お客さまの「プロジェクトの成功」のために

世界中の現場で”Good job ! ”という言葉が飛び交い、「マネジメントする喜び」が溢れる。私たちは、お客さまと共にプロジェクトマネジメントのあるべき姿を追求し続けます。

お気軽にお問い合わせください

お電話での問い合わせ・ご相談
03-3570-2391
9:30-17:00 年末年始・土日祝日は除く
Webによるお問い合わせ・各種お申し込み