工程’ｓ Orario：資源タイプ「トータル」を使ってみましょう！

人員配置について、困ったことはありませんか？
今回は工程´ｓ Orario（以下、工程’ｓと記す）の資源設定「トータル」を使用して、素早く人員配置を検討できる方法をご紹介します！

資源についての操作方法についてはコチラも合わせてご覧ください。　

工程’ｓ：必要な人や機械などを登録してみよう！

工程’ｓ：山積みグラフと供給資源量について

※ページ内の画像はクリックすることで、拡大してご覧いただけます。

おさらい

資源は、下記２種類があります。
①レベル（初期設定ではレベルに設定されています。）
ある作業において期間中、一定の資源量が継続する場合に使用します。②トータル
作業を完了するために、必要な資源量を合計で設定する場合に使用します。

例えば、１つの作業を期間内に完了できるかどうか、または作業期間内に作業員を追加する必要があるかどうかを判断し、自分で計算をして資源を入力するのは時間と手間がかかります。

このように、ある作業を完了するために必要な資源のトータル量があらかじめ決まっている場合は、「資源量」を“トータル”にすると便利です。
“トータル”の場合、作業全体でどれだけの資源量を“総量”として必要とするかを設定します。

総量で与えるため、バーの期間を延ばせば、山（負荷）は低くなり、１日あたりの作業量が減ります。

バーの期間を縮めると山（負荷）は高くなり、１日あたりの作業量が増えます。

作業の成果物で消費する数が決まっている材料などは、“トータル”を使用すると分かりやすくなります。
※資源は人だけではなく、資機材や設備、作業エリア等も管理できます。

「資源量」の“トータル”を使うには

工程’ｓの資源量は初期状態では“レベル”で設定されていますが、“トータル”に変更することができます。
変更方法はメニューバー[オプション]＞[動作の設定]タブ内にある[高度な設定]ボタンをクリック＞[トータル量の入力を有効にする]をチェックする事でトータル量に変更する事ができます。

次に、バーをダブルクリック＞バーのプロパティから必要資源を設定し、タイプを[トータル]に変更します。

山積みグラフ表示をして供給資源量を設定すると、期間内に「７」の作業を完了させる計画ですが、期間は７日間なので、１日あたり「１」の作業が発生することになりました。

※資源量のタイプを“レベル”に設定している場合は、期間内に毎日同じ量の作業が設定されます。

資源量のタイプ“トータル”を使用することで、作業人数があらかじめ決まっていて、期間内に完了させるために１日でどれくらいの資源が必要になるのかをシミュレートすることができます。

ずれと期間の⼊⼒を有効にする

バーの期間と異なる必要資源の期間を設定することができます。
［ずれと期間の⼊⼒を有効にする］をチェックすると、バーの必要資源で「ずれ」と「期間」を設定できます。

例えば、工程’ｓで２か月間のバーを引いた時に、１月の作業をAさんに、２月の作業をBさんに割り当てるように資源登録をしたい場合は、「ずれ」で資源の利用開始日を指定し、「期間」で資源の利用期間を指定します。

●操作方法●
[メニューバー］＞[編集]＞[オプション]＞[動作の設定]＞[高度な設定]＞[ずれと期間の入力]を有効にするにチェックを入れます。

対象のバーのプロパティを開くと、必要資源一覧に「ずれ」と「期間」が表示されます。
先ほど例に挙げたように、１月の作業をAさん、２月の作業をBさんに割り振るには、必要資源の一覧でタイプを“トータル”に設定＞Aさんの方は「ずれ]を０日、「期間」を３０日と入力します。Bさんの方は「ずれ」を３０日、「期間]を２８日と入力します。

これで、１月の作業をAさん、２月の作業をBさんに割り振ることができます。

いかがでしたか？今回ご紹介しました資源量のタイプ“トータル”を使用して、ぜひ業務の効率化にお役立てください！