PREGARE Orario 15 リリースノート

2024年10月発行

目次

はじめに

1. 動作環境

2. 主な機能追加/改善

2-1. 課題管理システム連携機能の追加

2-2. レポート機能の改善

2-2-1. レポート定義における操作性の改善

2-2-2. レポート作成時の設定条件の改善

2-3. 採算に関する機能改善

2-3-1. ワークパッケージ更新機能の改善

2-3-2. フォーキャスト算出機能の追加

2-3-3. 計画予算・実行予算の予算クリア機能の追加

2-4. プログラムの管理項目に関する改善

2-5. 表示セットの操作性改善

2-5-1. PMr一覧、マルチ一覧、レポート一覧の絞り込み機能の改善

2-5-2. 検索条件の改善

2-5-3. 表示セットの表示項目の並べ替え操作の改善 

2-6. 工程'sの「資源の山積みグループ」機能を利用可能に

2-7. マルチプロジェクト新規登録時の改善

2-8. 集計費目の予算入力方法の改善

2-9. 計画テンプレート・印刷パターンテンプレートのテンプレートコード追加

2-10. 一覧画面の操作性の改善

2-11. その他の改善

3. PREGARE14との互換性について

4. 連携アプリケーションについて

5. 確認されている不具合の回避方法

6. お問い合わせ


はじめに

PREGARE Orarioの新バージョン「PREGARE Orario 15」について、追加/改善された内容などをご紹介します。
※ 本ドキュメントの内容は、予告なしに変更する場合があります。

工程's Orario、BarChart Factory、PREGARE Orario、Planow Orario、オシカオラーリオ、TransportOrarioは、株式会社ウェッブアイの登録商標です。Windows、Excel、.NET Frameworkは、米国Microsoft Corporation.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。本資料では、下記のように省略して記載している場合がございます。ご了承ください。

Windows(R)は、Windows           Windows Excel(R)は、Excel
.NET Framework(R)は、.NET Framework    工程's Orario(R)は、工程's
BarChart Factory(R)は、BarChart Factory      PREGARE Orario(R)は、PREGARE
Planow Orario(R)は、Planow          オシカオラーリオ(R)は、オシカオラーリオ
TransportOrario (R)は、TransportOrario

1. 動作環境

動作環境は、以下のとおりです。

 Linuxサーバー

オペレーティングシステム Red Hat Enterprise Linux 9
Red Hat Enterprise Linux 8
※Red Hat Enterprise Linux 8は、アップデートのみの対応となります。
ミドルウェア OpenJDK 17
PostgreSQL  12以降
Apache Tomcat 9.0
Apache HTTP Server 2.4以降
メールサーバー(メール機能をご利用になる場合)
ハードウェア 8GB 以上の RAM
OS の動作に必要な量に加えて、PREGARE のデータを保存するために十分な空き容量

 Windowsサーバー

オペレーティングシステム Windows Server 2022 Standardエディション
Windows Server 2019 Standardエディション
Windows Server 2016 Standardエディション
※Windows Server 2016/2019は、アップデートのみの対応となります。
ミドルウェア Amazon Corretto 17
PostgreSQL 12以降
Apache Tomcat 9.0
Apache HTTP Server 2.4以降
メールサーバー(メール機能をご利用になる場合)

※Windows Server版に必要なソフトウェアは、製品CDに同梱されています。

ハードウェア 16GB 以上の RAM
OS の動作に必要な量に加えて、PREGAREのデータを保存するために十分な空き容量

クライアント

Webブラウザ Google Chrome
Microsoft Edge(Chromium版)

2. 主な機能追加/改善

2-1. 課題管理システム連携機能の追加

JiraSoftware(クラウド版)または Redmine で管理しているプロジェクトの課題情報をプロジェクトの計画として管理できるよう、新たに課題管理システム連携機能を追加しました。

新たに発足される新規事業や前例にないプロジェクトでは、解決しなければならない課題のスケジュールや担当者を個々のシステムで管理されていましたが、各プロジェクトの課題管理システムに登録されている課題情報をタスクとして工程表で可視化することで、課題管理システムのみでは実現できなかった、プロジェクトの作業と課題のスケジュールや担当者の調整、より正確な予実管理を行うことが可能となります。

※ 連携対象の課題管理システムは、JiraSoftware(クラウド版)または Redmine をご利用いただけます。
※ 本機能をご利用になる場合は別途、お客様ご自身で JiraSoftware(クラウド版)またはRedmine をご準備いただく必要があります。

 

①システム設定での設定項目

システム設定の「課題管理システム連携」項目にて、課題管理システムを連携するかどうか、連携する場合どの課題管理システムと連携するか設定することができます。また、連携時に使用するビューの指定ができます。

 

②課題管理システム連携の詳細設定

計画タブの最新計画と計画の履歴の「課題管理システム連携設定」項目にて、課題管理システムとの連携に必要な情報を登録できます。

 

 

③課題管理システムデータの取り込み

計画タブの最新計画と計画の履歴の「課題管理システムから取込」項目にて、課題管理システムデータを工程表に取り込むことができます。

2-2. レポート機能の改善

2-2-1. レポート定義における操作性の改善

PREGARE のデータをより効率的に活用していただくために、レポート作成時の操作やレポート出力時の動作について、以下の改善を行いました。

①レポート新規作成・編集画面にて、「戻る」ボタンを追加しました。
②レポート新規作成・編集画面の「カラムラベルの編集」の設定方法を変更しました。
③レポート(CSV・Excel)ダウンロード時の、デフォルトのファイル名を変更しました。

 

①戻るボタンの追加

従来、レポート新規作成・編集画面にて「次へ」ボタンをクリックして次の画面に進むと、前の画面に戻れない仕様になっていました。「戻る」ボタンの追加により、編集したい画面を通り過ぎてしまった際や入力内容を確認したい場合、前の画面に戻ることができます。

②「カラムラベルの編集」の設定方法の変更

従来、あるレポートを作成し、そのレポートで使用している項目名をフィールド定義で変更した場合、レポートのカラムラベルが変更後のフィールド定義になりませんでした。そのため、フィールド定義を変更した場合は、レポートのカラムラベルも変更する必要がありました。

今回、カラムラベルの入力を省略できるようにしました。省略した場合、カラムラベルはフィールド定義の項目名になります。これにより、レポートで使用している項目名をフィールド定義で変更した場合でも、レポートのカラムラベルが変更後の項目名へ自動的に変わります。

※ PREGARE15 導入以前に作成された既存のレポートに関しては、上記内容が適用されません。新規に作成したレポートでは適用されます。

③出力レポート(CSV・Excel)のデフォルトのファイル名の変更

従来、デフォルトの出力ファイル名称はすべて「report」でしたが、複数のレポートを出力した際や 1 日に同じレポートを何度も出力した時、どのレポートを出力したかわかりづらい、というお声があり、出力したファイルを特定しやすいようデフォルトの出力ファイル名称を「{レポート名称}_{YYYYMMDDhhmm}」に変更しました。
※ {YYYYMMDDhhmm}は、レポートを出力した日時になります。

2-2-2. レポート作成時の設定条件の改善

レポート作成時に、対象のデータをより抽出しやすくなるよう以下の改善を行いました。

①レポート定義の「プロジェクトの絞り込み条件」としてアディショナルフィールドを使用できるようになりました。
② コストレポートの「資源別コスト」「資源別コスト予実」で絞込み条件として、「資源絞込み条件」を追加しました。
③ 工数マトリクスレポートで「軸対象の選択」に「資源グループ」を追加しました。
④ 工数マトリクスレポートで期間集計タイプを「月」にした際に相対指定できる将来の期間を変更しました。

①「プロジェクトの絞り込み条件」のアディショナルフィールドの追加

プロジェクトの絞り込み条件としてプロジェクトのアディショナルフィールドを選択できるようにしま
した。

②コストレポートで「資源絞込み条件」を追加

対象の詳細が「資源別コスト」「資源別コスト予実」の出力データの絞り込み条件として、資源の絞込み条件の項目を追加しました。これにより、資源に関する絞込み条件を指定して、目的通りのレポートが作成できます。

 

③工数マトリクスレポートの軸対象に「資源グループ」の追加

工数マトリクスレポートで軸対象として「資源グループ」が選択できるようになりました。これにより、資源グループ別に生産性の比較ができるようになります。
※ 主軸または副軸で資源を選んだ場合、資源グループは選択できません。
※ 資源に対して資源グループが設定されていない場合、資源グループ未設定の資源をまとめて工数集計します。

④工数マトリクスレポートの相対指定期間の追加

工数マトリクスレポートで期間集計タイプを「月」にした際、相対指定できる将来の期間は 3か月後まででしたが、6 か月後、1 年後、2 年後、3 年後を指定できるようにしました。これにより、中長期的な予定工数を確認することができます。

2-3. 採算に関する機能改善

2-3-1. ワークパッケージ更新機能の改善

従来、プロジェクト実行中にワークパッケージのみ更新したい場合、ワークパッケージの更新と共に計画予算・実行予算の更新が必要でしたが、プロジェクトタブの各プロジェクトのワークパッケージ一覧より、ワークパッケージのみ更新できるよう改善しました。

2-3-2. フォーキャスト算出機能の追加

従来、予算の種類は計画予算と実行予算の 2 種類でした。今回、最新計画を元にコスト予測年月度~プロジェクト終了年月度までの月毎のコスト予測を算出できるフォーキャスト算出機能を追加しました。これにより、最新計画のスケジュール効率とコスト効率を維持した状態での予算が算出できます。

2-3-3. 計画予算・実行予算の予算クリア機能の追加

プロジェクト開始前に、登録されているプロジェクトの開始年月度または終了年月度の変更が発生した際、変更したい期間以外の年月度に計画予算・実行予算を集計していると、期間を変更するために工程表の更新および予算の再集計など多くの操作が必要となります。
プロジェクト開始時にスムーズに期間改定ができるように予算クリア機能を追加しました。
※ 予算クリア機能は、プロジェクトの権限設定でプロジェクト予算更新権限、かつ、予算クリア権限を持つユーザのみ実行可能です。
※ プロジェクト開始後、工数や経費やコストなどの実績コストが入力された場合は、権限を持つユーザでも予算クリア機能を実行することができません。

2-4. プログラムの管理項目に関する改善

 従来の予備フィールド(文字列型・数値型・日付型 各 30 項目)の他に、項目名称、フィールド ID、型、入力エリア、入力可能な文字数などを自由にカスタマイズできる「アディショナルフィールド」が設定できるようになりました。
 「アディショナルフィールド」は設定できる項目数に上限を設けていないため、PREGARE の項目不足によりプログラム情報を全て登録できなかった問題を解消します。 項目のフィールドID は、独自の ID を設定できるため、他システム等で使用している ID に合わせて設定しておくことも可能です。 設定方法の詳細は、製品付属の「PREGARE 画面カスタマイズの手引き」をご参照ください。

 

2-5. 表示セットの操作性改善

2-5-1. PMr 一覧、マルチ一覧、レポート一覧の絞り込み機能の改善

PMr 一覧、マルチ一覧、レポート一覧に表示するデータの絞り込み条件として、表示セットでの指定以外に PMr一覧およびマルチ一覧ではコード・名称、レポート一覧ではレポート名称・レポート分類を一覧画面から直接指定し、より対象のデータを抽出しやすいようになりました。

2-5-2. 検索条件の改善

検索条件項目で、以下の項目が指定できるようになりました。
・プログラム アディショナルフィールド
・プロジェクト アディショナルフィールド

2-5-3. 表示セットの表示項目の並べ替え操作の改善

表示セットの表示項目内の項目順序をスムーズに並べ替えられるように、ドラッグアンドドロップで順序入れ替えができる機能を追加しました。これにより、表示項目の順序を変更する際にかかっていた項目削除の手間が解消されます。

 

2-6. 工程's の「資源の山積みグループ」機能を利用可能に

従来のバージョンでは、工程's Orario(以下、工程's と記す)12 からの新機能である「資源の山積みグループ」機能を使用した工程表を PREGARE へアップロードすると、資源の山積みグループの情報がクリアされていました。PREGARE ご利用時でも工程's の「資源の山積みグループ」機能をお使いいただけるように改善しました。

① 各プロジェクトのプロジェクト資源に対して「山積みグループ名称」項目の追加

各プロジェクトの計画に登録されているプロジェクト資源に対して山積みグループを設定することができるようになりました。プロジェクト編集画面の資源一覧またはプロジェクト資源編集画面より、登録することが可能です。また、プロジェクトを横断して、プロジェクト資源の山積みグループを一括で登録したい場合は、プロジェクト一覧のプロジェクト資源一括登録より登録することができます。

さらに、山積みグループとして資源グループを設定したい場合は、資源一覧の「資源グループ名称をコピー」ボタンより資源グループをコピーしていただくことが可能です。コピー機能利用後も、自由に編集することは可能です。

②マルチプロジェクトでの「山積みグループ名称」設定項目の追加

マルチプロジェクトで使用されている山積みグループ名称を設定する場合、マルチプロジェクトタブで、山積みグループ名称として資源グループ名称を使用するか使用しないか選択することができます。

2-7. マルチプロジェクト新規登録時の改善

マルチプロジェクトの新規作成時に、「既存のマルチプロジェクトからコピー」ボタンより、類似の情報を持つマルチプロジェクトからコード、名称、山積みグループ名称の設定、対象プロジェクトの一覧、権限設定をコピーできる機能を追加しました。

2-8. 集計費目の予算入力方法の改善

集計費目の予算入力方法は、「計画ファイル」からの集計、または、「CSV ファイル」からの登録のいずれかを選択する必要がありましたが、プロジェクトメンバーの役割や PREGARE の運用方法によって両方を利用できるようにしました。
※ ABC 機能を使用する場合は計画ファイルより予算を集計する必要があるため、「計画ファイル / CSV ファイル」は選択できません。

2-9. 計画テンプレート・印刷パターンテンプレートのテンプレートコード追加

計画テンプレートおよび印刷パターンテンプレートに、テンプレートコードを追加しました。これにより、コードでの並び替えや必要なテンプレートを見つけやすくなります。
※ テンプレートコードの登録は必須となります。また、重複登録は不可となります。
※ PREGARE14 からのアップデート時は自動付番で登録されます。(自動付番後、任意のコードに編集することは可能です。)

2-10. 一覧画面の操作性の改善

一覧画面において対象情報の詳細画面へ遷移する際、コードや名称のリンク部分をクリックする必要がありましたが、対象行のどこをクリックしても遷移できるように改善しました。

 

2-11. その他の改善

  • 計画レポートのレポート新規作成2画面またはレポート編集2画面より戻るボタンで、レポート新規作成1画面またはレポート編集1画面に戻るとレポート名称が失われる不具合を修正しました。
  • 進捗・工数入力画面で工数を登録しないと工数入力画面の予定工数が表示されない不具合を修正しました。
  •  同じ工種名の無効な工種と有効な工種が存在している時に、計画更新またはベースライン更新でエラーになる不具合を修正しました。
  • プロジェクトビューに表示されるプログラムコードとプログラム名称がリンクになっていない不具合を修正しました。
  • プロジェクトアイテム新規作成画面を表示後に、プロジェクトがロックされるとエラーになる不具合を修正しました。
  • ユーザの管理画面から、ユーザ編集画面に遷移した後、ユーザ一覧に戻れないことがある不具合を修正しました。
  • 「システム管理者(Admin)」をプロジェクトの絞り込み条件として指定し月別工数一覧を実行するとエラーになる不具合を修正しました。
  • ロール編集画面でパーミッション変更後、再度ロール編集画面でキャンセルボタン押下するとロール一覧が表示されない不具合を修正しました。

3. PREGARE14との互換性について

 PREGARE14で作成したデータはPREGARE15で参照、更新できます。

4. 連携アプリケーションについて

PREGARE15は、次のバージョンでご利用できます。

工程's 14以降
Planow 6.3以降

5. 確認されている不具合の回避方法

PREGARE15では、レポートタブで一覧表レポートを作成する際に、特定の操作下で、レポートに指定外の小計行が表示されてしまう可能性があります。回避方法は以下の通りです。

《回避方法》

  1. 小計行が表示されているレポートの編集画面を開いてください。
  2. レポート編集1の画面で項目「レポートタイプ」の「集計表」を選択してください。項目「グループカラムの選択」が出るまで「次へ」ボタンをクリックしてください。
  3. 項目「グループカラムの選択」で選択していた項目をクリアし、「保存して実行」ボタンをクリックしてください。
  4. 「定義編集」ボタンをクリックし、レポート編集1の画面でレポートタイプ「一覧表」を選択し「保存して実行」ボタンをクリックしてください。

本事象が発生した場合、上記の《回避方法》を実行していただくか、弊社製品サポートまでご連絡ください。ご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。

6. お問い合わせ

PREGARE15へのバージョンアップをご希望の方は、下記製品サポートまでご連絡ください。

◆製品サポート
 E-mail: pmsupport@webi.co.jp
 TEL: 03-3570-2392

製品をご使用中にトラブルや疑問が生じた場合は、マニュアルの関連項目または公開サポート情報をご確認ください。なお、別途保守サービス契約による、メールまたは電話でのユーザーサポートをご用意しております。

◆公開サポート情報
弊社ウェブサイトのサポートページをご参照ください。
◎ウェッブアイのサポートサービス
URL:https://www.webi.co.jp/support/

◆保守サービスをご契約されているお客さま専用お問い合わせ先
ご不明な点がございました際は、以下製品サポートまでお問い合わせをお願いします。
◎製品サポート
E-mail: pmsupport@webi.co.jp
TEL: 03-3570-2392