PREGARE Orario 14 リリースノート

2022年6月発行

目次

はじめに

1. 動作環境

2. PREGAREの主な機能追加/改善

2-1. 設定管理メニューの改善

2-2. プロジェクトタブの改善

2-2-1. プロジェクトビュー機能の追加

2-2-2. プロジェクト管理項目の改善

2-2-3. 予算、出来高、コスト、採算の最終更新日時/最終更新者の表示追加

2-3. 採算管理の改善

 2-3-1. 予算単価と実績単価の項目追加

2-3-2. 採算計算の改善

2-4. 印刷パターンファイル登録機能の追加(プロジェクト/マルチプロジェクト)

2-5. マルチプロジェクトの操作性およびメンテナンス性の改善

2-5-1. マルチプロジェクト対象プロジェクトの一括追加機能

2-5-2. マルチプロジェクト対象プロジェクトの一括クリア機能

2-5-3. 対象プロジェクトのステータス表示追加

2-5-4. マルチプロジェクト計画の資源並び順指定の改善

2-5-5. 計画未登録のプロジェクトを含むマルチプロジェクト計画作成処理の改善

2-6. プログラム管理項目の拡充

2-7. レポート出力データの改善

3. 旧バージョンのPREGARE13との互換性について

4. 他製品との互換性について

5. 保守サービスとお問い合わせについて


はじめに

PREGAREの新バージョン「PREGARE14」について、追加/改善された内容などをご紹介します。
※ 本ドキュメントの内容は、予告なしに変更する場合があります。

工程’s、BarChart Factory、PREGARE、Planow、オシカオラーリオ、TransportOrarioは、株式会社ウェッブアイの登録商標です。Windows、Excel、.NET Frameworkは、米国Microsoft Corporation.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。本資料では、下記のように省略して記載している場合がございます。ご了承ください。

Windows(R)は、Windows           Windows Excel(R)は、Excel
.NET Framework(R)は、.NET Framework   工程’s(R)は、工程’s
BarChart Factory(R)は、BarChart Factory      PREGARE(R)は、PREGARE
Planow(R)は、Planow              オシカオラーリオ(R)は、オシカオラーリオ
TransportOrario (R)は、TransportOrario

1. 動作環境

動作環境は、以下のとおりです。

 Linuxサーバー

オペレーティングシステム Red Hat Enterprise Linux 8
Red Hat Enterprise Linux 7
ミドルウェア OpenJDK 11
PostgreSQL  12以降
Apache Tomcat 9.0
Apache HTTP Server 2.4以降
メールサーバー (メール機能をご利用になる場合) 
ハードウェア 8GB 以上の RAM
OS の動作に必要な量に加えて、PREGARE のデータを保存するために十分な空き容量

 Windowsサーバー

オペレーティングシステム Windows Server 2022 Standardエディション
Windows Server 2019 Standardエディション
Windows Server 2016 Standardエディション
ミドルウェア Amazon Corretto 11
PostgreSQL 12以降
Apache Tomcat 9.0
Apache HTTP Server 2.4以降
メールサーバー (メール機能をご利用になる場合) 

※Windows Server版に必要なソフトウェアは、製品CDに同梱されています。

ハードウェア 16GB 以上の RAM
OS の動作に必要な量に加えて、PREGAREのデータを保存するために十分な空き容量

クライアント

Webブラウザ Google Chrome
Microsoft Edge(Chromium版)

2. PREGAREの主な機能追加/改善

2-1. 設定管理メニューの改善

旧バージョンでは、「設定」と「管理」に分かれていたメニューを、新たに「設定管理メニュー」として統合し、推奨設定順序に合わせてメニュー項目の並び順を変更しました。

 

また、メニュー項目ごとにアクセス権限を設定することが可能になったため、各ユーザーの必要に応じてアクセス権限を付与することができます。

2-2. プロジェクトタブの改善

2-2-1. プロジェクトビュー機能の追加

プロジェクトビュー機能では、従来のプロジェクトタブに加えて、プロジェクトの種別やユーザーの役割によって、必要なプロジェクト情報を構成したプロジェクトタブ(プロジェクトビュー)を複数設定することができます。

 

例えば、プロジェクトビューをプロジェクトの種別によって必要な項目のみ表示することで、効率よくデータ入力しやすい画面構成にすることができます。また、プロジェクトビューをプロジェクトメンバーの立場によって顧客情報や金額など制限して表示することで、ユーザーごとに開示する項目の管理をすることができます。

 

※ プロジェクトビューは、最大12個まで追加できます。
※ プロジェクトビューに定義できる項目は、フィールド定義で設定したプロジェクト情報のみです。
※ プロジェクトタブにおけるプロジェクト情報は、旧バージョンと同様、フィールド定義で設定したすべての項目が表示されます。

設定管理メニューのプロジェクトビューの管理より、タブの名称と、各タブに表示したいプロジェクト情報(プロジェクトビューフィールド)をCSVファイルで定義すると、表示項目が絞り込まれたプロジェクトタブを設定することができます。

旧バージョンでは、プロジェクトの編集/参照できるユーザーに対してすべてのプロジェクト情報が公開されていましたが、プロジェクトビューを使用することにより、部署や協力会社、権限などに応じて、ログインユーザーに必要な情報のみ表示できるようになります。

2-2-2. プロジェクト管理項目の改善

  1.  プロジェクトの予備フィールドの数値型(field id=extraLong1~extraLong30)に、これまで整数以外入力できませんでしたが、小数点以下の数値が入力可能になりました。
  2. プロジェクトの管理項目について、従来の予備フィールド(文字列型・数値型・日付型 各30項目)の他に、項目名称、フィールドID、型、入力エリア、入力可能な文字数などを自由にカスタマイズできる「アディショナルフィールド」が設定できるようになりました。
    「アディショナルフィールド」は設定できる項目数に上限を設けていないため、PREGAREの項目不足によりプロジェクト情報を全て登録できなかった問題を解消します。
    項目のフィールドIDは、独自のIDを設定できるため、他システム等で使用しているIDに合わせて設定しておくことも可能です。

※ 「アディショナルフィールド」は、レポート定義の出力項目・ソート項目・集計項目や表示セットの表示項目として指定可能です。レポート定義や表示セットの検索条件としては、使用できません。

1、2 の設定方法の詳細は、製品付属の「PREGARE 画面カスタマイズの手引き」をご参照ください。

2-2-3. 予算、出来高、コスト、採算の最終更新日時/最終更新者の表示追加

プロジェクトタブに、各プロジェクトの予算・出来高・コスト・採算の集計を最後に実行した日時と担当者が表示されるようになりました。プロジェクト情報として表示することにより、各集計の更新漏れを防ぐことができます。

 

最終更新日時および更新者が更新されるタイミングは、以下の通りです。

※ 初期設定では、表示設定が「非表示」となっております。表示されるよう設定する場合は、設定管理メニューのフィールド定義の管理にて、設定を変更してください。設定方法の詳細は、製品付属の「PREGARE 画面カスタマイズの手引き」をご参照ください。

プロジェクト情報 対象のタブ・メニュー 対象の操作
採算最終更新日時
採算最終更新者
採算タブ コスト予測計算
設定管理メニュー >月締め 採算一括集計
予算最終更新日時
予算最終更新者
予算タブ 予算入力、予算CSV登録・削除、計画更新、ベースライン更新
設定管理メニュー >一括ベースライン更新 一括ベースライン更新
出来高最終更新日時
出来高最終更新者
出来高タブ 積上集計
コスト最終更新日時
コスト最終更新者
コストタブ コスト入力、工数集計、経費集計
設定管理メニュー >月締め 工数一括集計、経費一括集計

2-3.  採算管理の改善

2-3-1. 予算単価と実績単価の項目追加

資源情報として、予算タブで計画予算・実行予算の算出に使用される資源単価「予算単価」と、コストタブで各資源の実績コストの算出に使用される資源単価「実績単価」を個別に設定できるようになりました。予算策定時の売価となる単価と、実績コスト確認時に必要な原価となる単価をそれぞれ設定することにより、採算管理の運用を強化することができます。

※ 旧バージョンからPREGARE14へバージョンアップする際、旧バージョンに設定されている「単価」の情報を「予算単価」および「実績単価」へ初期設定として引き継ぎます。

2-3-2. 採算計算の改善

総成果物価値にプロジェクトの実行予算金額を設定して出来高管理するコストベースと、総成果物価値にプロジェクトの売上金額(契約金額)を設定して出来高管理する売上ベースのいずれの運用方法でもコスト予測ができるよう、計算処理を改善しました。

 

2-4. 印刷パターンファイル登録機能の追加(プロジェクト/マルチプロジェクト)

計画ファイル(工程’sファイル)の工程表を帳票として提出するためのレイアウトを定義した印刷パターンファイル(bcfxファイル※)を、プロジェクト計画またはマルチプロジェクト計画の各バージョンに関連付けて登録できるようになりました。

印刷パターンファイルまたはテンプレートとして登録できるのは、bcfxファイルのみとなります。
※ bcfxファイル:弊社製品・工程’sの付属ツール「BarChart Factory」のファイルです。

また、プロジェクト計画・マルチプロジェクト計画の別バージョンや他プロジェクト・マルチプロジェクトでも共有して利用できるよう、設定管理メニューよりテンプレートとして登録しておくことができます。

 

2-5.  マルチプロジェクトの操作性およびメンテナンス性の改善

2-5-1. マルチプロジェクト対象プロジェクトの一括追加機能

マルチプロジェクトに統合する対象プロジェクトを、プロジェクト選択画面で一覧に表示されるプロジェクトから一括で追加できるようになりました。

2-5-2. マルチプロジェクト対象プロジェクトの一括クリア機能

マルチプロジェクト編集画面のプロジェクト一覧より、マルチプロジェクトの統合対象プロジェクトを一括でクリアできるようになりました。
予めマルチプロジェクトに設定するプロジェクトを表示セットで抽出しておき、「2-5-1. マルチプロジェクト対象プロジェクトの一括追加機能」と併せてご利用いただくことで、マルチプロジェクトとして統合する対象プロジェクトのメンテナンスがしやすくなりました。

2-5-3. 対象プロジェクトのステータス表示追加

マルチプロジェクトの対象プロジェクト一覧に、プロジェクトのステータス表示を追加しました。
プロジェクト詳細画面に遷移せずに、対象プロジェクトの実行状況が分かるため、「完了」となったプロジェクトを対象から外すなどのメンテナンスがしやすくなりました。

 

2-5-4. マルチプロジェクト計画の資源並び順指定の改善

各マルチプロジェクトで作成された計画に、資源の並び順を指定できるようになりました。
マルチプロジェクト計画を作成し、工程表の資源ビューにて資源を並び替えてからアップロードすると、アップロード時の並び順が保持されます。次回、マルチプロジェクト計画を更新後、工程表をダウンロードしてファイルを開くと、前回設定した並び順で資源が表示されます。

2-5-5. 計画未登録のプロジェクトを含むマルチプロジェクト計画作成処理の改善

マルチプロジェクトの対象に計画が登録されていないプロジェクトが含まれている場合、旧バージョンではエラーとなりマルチプロジェクト計画の作成ができないため対象から外す必要がありましたが、計画が未登録のプロジェクトを自動でスキップしてマルチプロジェクト計画を作成できるようになりました。
プロジェクトの計画策定前に、予めマルチプロジェクトの対象に設定しておくことが可能になります。

 

2-6.  プログラム管理項目の拡充

プログラムの管理項目について、これまで文字列型、数値型、日付型の予備フィールドに対して設定できる項目は各10項目まででしたが、各30項目まで設定できるようになりました。設定方法はこれまでと同様、設定管理メニューのフィールド定義の管理から設定できます。

2-7.  レポート出力データの改善

プロジェクト情報やプログラム情報、他部署・協力会社の資源情報など、参照権限のないデータに関してはレポートへのデータ出力も行われないよう、レポート出力時の権限設定を改善しました。
改善対象のレポートと、データ出力時の条件は以下の通りです。

 

  • 月間工数一覧および工数マトリックス

ログインユーザーが、①または②のいずれかの条件を満たしているデータが出力されます。
① 「関連する資源(工数入力対象)」に登録されている
② 「プロジェクト参照権限」または「プロジェクト工数入力権限」を持つプロジェクト、
かつ、「資源参照権限」または「資源工数入力権限」を持つ資源である

※ 資源別に出力しない場合も、「資源参照権限」と「資源工数入力権限」のいずれも付与されていない資源は出力できません。工数を参照したい資源に対して、「資源参照権限」または「資源工数入力権限」を付与しておく必要があります。

 

  • 月別工数マトリックス

プログラム情報の出力時は、ログインユーザーが「プログラム参照権限」を持つプログラム、かつ、「資源参照権限」を持つ資源の工数を出力対象とします。

※ プロジェクト情報は、従来通り、ログインユーザーが「プロジェクト参照権限」を持つプロジェクト、かつ、「資源参照権限」を持つ資源の工数が出力対象となります。

 

3. 旧バージョンのPREGARE13との互換性について

 PREGARE13で作成したデータはPREGARE14で参照、更新できます。

4. 他製品との互換性について

弊社他製品は、次のバージョンでご利用できます。

工程’s12、13
Planow 6.3、7

※ ただし、工程’s12 からの新機能「資源の山積みグループ」機能は、PREGARE14および旧バージョンではご利用いただくことができません。
  本機能を使用した工程’sファイルをPREGAREへアップロードすると山積みグループの情報がクリアされますのでご注意ください。

5. 保守サービスとお問い合わせについて

  • PREGARE14発売開始と同時に、以前のバージョンの販売は終了します。
  • 保守サービスをご契約いただいているお客様からのお問合せ対応を継続して行います。
  •  製品の操作方法については、製品付属のマニュアルを参照してください。
  • バージョンアップ等のお問い合わせは、下記製品サポートまでご連絡ください。

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ウェッブアイ製品サポート
電話番号: 03-3570-2392
メールアドレス: pmsupport@webi.co.jp
受付時間: 9:30~17:30 (土日祝日および弊社休業日を除く)
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