工程’s Orario 14.0リリースノート

2023年2月17日 発行

目次

はじめに

1. 動作環境

2. 工程’s 14.0での主な新機能・改善点

2.1 グループコピー機能の改善

2.2 自動バックアップ機能の追加

2.3 山積みエリアの表示機能の拡充

2.4 資源量集計値の表示機能の追加

2.5 ツリービューでのグループ検索機能の追加

2.6 URLリンク機能の拡充

3. 工程’s標準ツールの主な機能追加/改善点

4. その他の改善

5. 工程’s 13.0とのファイル互換性について

6. バージョンアップ時のご注意

7. 他製品との互換性について

8. 工程’s 13.0 以前の保守サービスについて


はじめに

2023年2月17日に工程’s 14.0(以下、「工程’s 」と記す)をリリースしました。

本ページでは、工程’sの新バージョン 14.0 について、13.0 からの追加/改善機能などをご紹介します。
※本ドキュメントの内容は、予告なしに変更する場合があります。
工程’s、BarChart Factory 、PREGARE 、Planow、オシカオラーリオ、TransportOrario は、株式会社ウェッブアイの登録商標です。
Windows、Excel、.NET Framework は、米国 Microsoft Corporation.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。本資料では、下記のように省略して記載している場合がございます。ご了承ください。

Windows(R)は、Windows          Microsoft Excel(R)は、Excel
.NET Framework(R)は、.NET Framework    工程’s(R)は、工程’s
BarChart Factory(R)は、BarChart Factory      PREGARE(R)は、PREGARE
Planow (R)は、Planow                                  オシカオラーリオ(R)は、オシカオラーリオ
TransportOrario (R)は、TransportOrario

1. 動作環境

動作環境は、以下のとおりです。

オペレーティングシステム Windows 10(32bit, 64bit)
Windows 11(64bit)
セットアップには、管理者権限が必要です。
ソフトウェア .NET Framework 4.7.2 以降
Microsoft Excel(2019,2021,365) ※
※Excel バーチャートおよび Excel バーチャート(S カーブ)の利用に必要です。
ハードウェア 画面解像度:1280×1024 以上
ハードディスクの空き領域 1GB(データ領域は別途必要)
他、上記オペレーティングシステムが動作する環境

2. 工程’s 14.0の主な新機能・改善点

2.1 グループコピー機能の改善

  • グループを右クリックした際に表示されるコンテキストメニューの、貼り付けに関する名称を変更しました。
  • グループのコンテキストメニューから「貼り付け」を選択した際に、貼り付け方法を選択するための「貼り付け」ダイアログを追加しました。
  • 作業バーを右クリックした際に表示されるコンテキストメニューの、コピーに関する名称を変更しました。
  • 「表示中の日付に合わせる」を選択した際の、日程の再配置方法を見直しました。

グループを右クリックした際のメニューの変更

従来のグループ貼り付け機能につきましては、新しく追加された貼り付けダイアログ内で必要な項目を選択いただくことで、引き続きご利用いただけます。

 

貼り付けダイアログの追加

コピーしたグループをどこに挿入するかを、明示的に選択いただけるよう変更しました。
また、コピーしたグループに含まれている作業バーを、どのように再配置するかを具体的に選択いただけるよう変更しました。

「グループコピー」機能で、過去のプロジェクトのデータや、似たような階層構造を再利用することによって、より効率的に工程表を作成・運用していただくことが可能になります。

作業バーを右クリックした際のメニュー変更

従来の表示に一部誤解を招く部分がございましたので、「選択した作業バーの所属するグループをコピーする」という、実際の動作を明示的に記載するように変更しました。

「表示中の日付に合わせる」の貼り付け仕様変更

従来の機能では、作業バー同士の間隔が自動的に変更されてしまい、意図した結果が得られない場合がございました。
作業バー同士の間隔を保ったままで貼り付けできるよう、「表示中の日付に合わせる」機能を変更しました。

※こちらの機能をお使いの際は、コピーするすべての作業バーをコンストレイントで接続し、 貼り付け後に[⽇程計算(先頭バー固定)]を行ってください。
※詳細は「工程’sユーザーマニュアル」をご参照ください。

 

2.2 自動バックアップ機能の追加

  • 作業中のバックアップファイルを自動的に作成する機能を追加しました。
  • バックアップファイルの保存先フォルダの選択、バックアップファイルの保存を行う間隔を「環境設定」から設定する機能を追加しました。

環境設定の「バックアップの自動保存」

「バックアップを自動で保存する」の項目をONにすることで、自動的にバックアップファイルが保存されます。
作業中、意図しないタイミングでアプリケーションを終了させてしまった場合に、作業途中の状態から作業を再開することができます。

※バックアップファイルを自動的に作成するため、お使いのPCの容量を圧迫する可能性があります。
容量を節約したい場合は、保存間隔を長めに設定いただくことで、バックアップファイルの数を削減することが可能です。
また、バックアップファイルは、最後にアプリケーションを起動してから3日間で自動的に削除されます。

※非常に大きな工程表をお使いの場合、バックアップの自動保存に時間がかかり、作業が一時中断する可能性があります。
大きな工程表をお使いの場合は、保存間隔を長めに設定いただくことで、作業の中断頻度を減らすことが可能です。保存間隔は5分、10分、30分、60分からお選びいただけます。

参考値:通常の工程表と、大きな工程表の自動保存にかかる時間

・kzdデータ:185KB以下 →0.2秒程度
・kzdデータ:17.9MB →7.6秒程度
・kzdデータ:20.6MB →7.8秒程度

 

※OS:Windows 10 Pro、CPU:11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-1165G7 @ 2.80GHzメモリ:6.00 GBの仮想環境+ハードディスクに十分な空きがある状態で実施

 

※上記はあくまで目安です。実際の自動保存にかかる時間は、お使いのPCやご使用環境によって異なります。

2.3 山積みエリアの表示機能の拡充

  • 山積みグラフの表示モードを2種類追加しました。
  • 表示メニューに、山積みグラフの表示モードを変更する機能を追加しました。
  • 山積みエリアで右クリックした際のメニューに、山積みグラフの表示モードを変更する機能を追加しました。

「グループ絞り込み」モード

選択したグループ(または作業バー)に紐づく資源のみを山積みグラフに表示する新機能です。
従来の山積みグラフと組み合わせて使用することで、計画全体の負荷状況と作業ごとの負荷状況を比較しながら、より細かな負荷調整が可能になります。

「グループスタック」モード

選択したグループ(または作業バー)に含まれる資源の負荷情報を、スタックグラフ(積み上げグラフ)として表示する新機能です。
資源や資源グループごとの負荷を、負荷の推移や割合の視点で分析することが可能になります。

山積みグラフの表示モード変更

表示メニューまたは、山積みグラフエリアを右クリックした際に表示されるコンテキストメニューから、表示モードを変更できます。

[バー絞込]ボタンを併用すると、マウスで選択したバーの資源だけを表示できます。
また、マウスで複数のグループを選択することで、選択したグループの資源を合算して表示することもできます。

※PREGARE14以前のバージョンでは、山積み絞り込みに関する表示設定が保存されません。今後のバージョンアップでの対応を予定しています。

2.4 資源量集計値の表示機能の追加

  • 作業バーに設定された必要資源量の合計値を、年および月単位で集計する機能を追加しました。

資源量を年および月ごとに集計

1年および1か月の間に、どれだけの資源が必要になるかを俯瞰的に確認しながら計画を調整することが可能になります。集計値は、カレンダーエリアに表示されます。
「グループ絞り込み」モードまたは「グループスタック」モードを併用すると、選択したグループ単位でも資源量を集計できます。
グループ階層が複数ある時は、子階層も選択することで、複数のグループも集計できます。

環境設定の「全体マップに作業と資源の負荷状況を表示する」

この項目をONにすることで、グループごとの必要資源量と、年および月ごとの必要資源量が自動的に集計されるようになります。

※資源マスターで「山積みグラフの表示」を「あり」または「使用時のみ」と設定している資源のみ、集計値に反映されます。

2.5 ツリービューでのグループ検索機能の追加

  • ツリービューに検索機能を追加しました。
  • 表示メニューに、検索ウィンドウの表示/非表示を変更する機能を追加しました。
  • ツリービュー上で右クリックした際のコンテキストメニューに、検索ウィンドウの表示/非表示を変更する機能を追加しました。

ツリービュー内でのグループの検索と移動

探したいグループ名を入力すると、該当するグループの候補が表示され、これを選択することでグループ名称エリアへジャンプします。
階層構造の複雑な大きな工程表をお使いの際に、目的のグループへ素早く移動することで、全体の作業負荷を確認しながらスムーズに計画を更新することが可能になります。

検索ウィンドウ表示/非表示変更

表示メニューまたは、ツリービューエリアで右クリックし、コンテキストメニューから、表示/非表示を変更できます。
ツリービューを広く使いたい場合は、検索ウィンドウを非表示にしていただくことでより広くツリービューエリアをお使いいただくことが可能です。

2.6 URLリンク機能の拡充

  • バー(またはグループ・URL メニュー)から、任意のプログラムを起動することが可能になりました。
  • URL リンクをコマンドとして実行することが可能になりました。
  • コマンドには複数のパラメーターを設定することが可能になりました。
  • 「入力支援」ボタンで設定できる、備考などのバー(またはグループ・プロジェクト)に関する情報を、コマンドのパスやパラメーターに組み込むことが可能になりました。
  • 各プロパティのURLリンクを無効化する設定を追加しました。

URLリンク機能

あらかじめ情報を登録しておくことで、工程’sのバー(またはグループ・URL メニュー)から任意のURL へのアクセス、または任意のプログラムの実行を行う機能です。
作業バーから作業に使うプログラムを呼び出す、バー名称や備考の内容をプログラムに送りながらバッチ処理を実行する、といった運用が可能になり、工程計画を業務システムへ連携した新たなデータ活用を実現します。

※設定方法についてはマニュアルをご参照ください。

環境設定の「データの安全性」

この項目をONにすることで、グループ、バー、および工程表全体に対して、URLの登録および、登録されたURLの参照を行うことができなくなります。

悪意のある情報が登録されるケースや、誤って悪意のあるURLにアクセスしてしまうケースを未然に防ぐことが可能です。

※カスタムインストーラーをご利用のお客様は、カスタムインストーラーにて本設定のON/OFF自体を抑止することが可能になりました。お申し込みの際にご相談ください。

3. 工程’s標準ツールの主な機能追加/改善

従来のバージョンでは、Planow からダウンロードした工程表を編集する際に、WBS エディタを使用するとデータ上の問題が発生し、アップロードした工程表が正しく表示されなくなる問題がありました。
システムを修正し、Planow ご利用時でも WBS エディタをお使いいただけるように改善しました。

4. その他の改善

  • 作業バーを削除した後に資源グループを変更し、解除すると山積みグループが山積みグラフエリア上部に表示されてしまう不具合を改善しました。
  • カレンダー同期時にバー作成などを行うとスクリーン分割の縦幅がリセットされる不具合を改善しました。
  • バーの複数選択状態が区分変更後に解除されることがある不具合を改善しました。
  • 「工程図出力ウィザード – オプション」から画面遷移で戻り、印刷設定ファイル取込を行ったときに「工程図出力ウィザード – 出力する期間」の「期間を指定」の単位が取込んだ印刷設定ファイルと一致しない不具合を改善しました。

(以下、2023年5月24日にVer14.0.19にて修正対応)

  • 山積みグラフが非表示の時、エクスポートや保存をすると供給資源量が失われることがある不具合を改善しました。
  • 資源マスターを表示した直後に「山積みグラフの表示」のプルダウンをクリックすると、選択肢に「なし」が表示されない不具合を改善しました。
  • スクリーン分割時に、グループ名称エリアの幅を変更して他のビューへ表示を切り替えると、他のビューにも変更後の幅が適用されてしまう不具合を改善しました。

5. 工程’s 13.0とのファイル互換性について

  • 工程’s 13.0 で作成した工程’sファイルは、工程’s 14.0 で参照、更新できます。
  • 工程’s 14.0 で作成した工程’sファイルは、工程’s 13.0 で参照、更新できます。
  • 工程’s 13.0では、工程’s 14.0の新機能をご利用いただけません。
  • 工程’s 13.0では、URLリンクに登録したコマンド、開始日および終了日のパラメーター($(ES1_YMD) または $(EF1_YMD))は無視され、そのままの文字列として扱われます。

6. バージョンアップ時のご注意

Windows8.1 の Microsoft 社によるサポート終了に伴い、Windows8.1 での工程’sの動作保証を終了いたします。
工程’s 12.0 からのバージョンアップについては、工程’s 13.0 のリリースノートをご参照ください。

7. 他製品との互換性について

弊社他製品は、次のバージョンでご利用できます。

PREGARE 13.0 以降
Planow 6.3 以降
オシカオラーリオ 3.0 以降
TSV インポート・エクスポート 2.5 および TransportOrario-TSV- 3.0 以降
Logpose Orario v2.0 以降
ライセンス管理サーバー 1.0 以降
計画コックピット 1.0.125.0 以降

  • TSV インポート・エクスポート 2.5 および TransportOrario -TSV-3.0 を利用する場合に、1 つの項目内で閉じられていない二重引用符(”)が存在すると、インポート時にエラーが発生することを確認しております。
  • TSV インポート・エクスポート 2.5 または TransportOrario -TSV-3.0 と連携した場合、グループのURL は連携対象外項目のため、登録されていてもエクスポートされません。

8. 工程’s 13.0 以前の保守サービスについて

  • すでにご購入いただいたライセンスに対するプロテクトキーの再発行は、継続して行います。
  • 保守サービスをご契約いただいているお客様からのお問合せ対応は、継続して行います。

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◆プロテクトキー再発行について◆
工程’sご利用の PC を変更するなど、お客様都合によるプロテクトキー再発行について、
保守サービスをご契約中のお客様につきましては、無償にて承ります。お気軽にお申し付けください。
なお、保守サービスのご契約がないお客様につきましては、1 ライセンスユーザー様1回あたり
8,800 円(税込)にて承ります。
お困りの場合は、ユーザーサポート(mail:pmsupport@webi.co.jp TEL:03-3570-2392)
または販売担当まで、ご連絡をお願いいたします。
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