ユーザー会例会 2020(オンライン) 開催報告

2020年11月27日(金)、下記の通り2020年度のウェッブアイユーザー会 例会を開催いたしました。

プログラム

○13:00 ~ 13:10 開会のご挨拶

 ウェッブアイユーザー会 会長
  株式会社LIXIL
   Technorogy Research本部 分析・材料研究所
    所長 井須 紀文 様

○13:10 ~ 14:00 基調講演

「ニューノーマル時代のダイナミックケイパビリティとDX」
  株式会社野村総合研究所
   産業ITイノベーション事業本部
    主席研究員 藤野 直明 様

○14:00 ~ 17:25 事例発表

「四次元空間から新しい道具を取り出す」
  東急建設株式会社
   土木事業本部技術統括部土木設計部ICT推進グループ
    グループリーダー 小島 文寛 様

 

「依頼分析管理システム」
 株式会社LIXIL
  Technology Research 本部 分析・材料研究所
   主査 小笠原 賢治 様

 

「マイプログラム作成のススメ
 ~プログラムマネジメントに臨場感を持つために、マイプログラム作成が有効な理由~」
  株式会社ウェッブアイ
   プロジェクト推進部
    チーフ 原田 祥子

 

「⾞載コンピュータ設計におけるプロジェクトマネジメント実践の勘所」
 株式会社デンソー
  ソフト生産革新部マネジメント基盤室開発1課
   担当課⻑ 荒井 総⼀郎 様

 

「 3次元モデルを用いた工程の可視化」
 鹿島建設株式会社
  土木管理本部生産性推進部 ICT・CIM推進室
   担当部⻑ 伊藤 ⼀宏 様

 

「アンブレラ計画」
  株式会社ウェッブアイ
   代表取締役社長 森川 勇治

 

 ○17:25 ~ 17:30 閉会のご挨拶

ウェッブアイユーザー会 副会長
  鹿島建設株式会社
   土木管理本部生産性推進部
    ICT・CIM推進室⻑ 後閑 淳司 様

 

○18:00 ~ 20:00 情報交換会

○ 閉会

開催レポート

ユーザー会 例会2020は、新型コロナ感染拡大防止のため、初のオンライン開催となりました。
まずはご参加いただきました会員の皆様、および例会開催にあたりご協力いただきましたすべての方々に厚く御礼申し上げます。

ユーザー会会⻑の株式会社LIXIL 井須紀文様からご挨拶をいただき、ユーザー会例会が幕を開けました。

今年は株式会社野村総合研究所 藤野直明様の基調講演から始まり、ユーザー企業様4社、および弊社社員と社長による講演が行われました。

基調講演では、日本のオペレーションズマネジメントおよびDXを牽引されている株式会社野村総合研究所 藤野直明様より、この不確実な時代に適応し持続・拡大し続けるための、ダイナミックケイパビリティとDXをテーマにお話しいただきました。
国内で仕事をしているとなかなか知り得ない諸外国間のビジネスの事例を見せていただき、海外ではダイナミックな変革が十数年前から進んでいるというお話に目が覚める思いでした。

 

東急建設株式会社の小島様からは、建築業界で浸透が進むBIM/CIMのさらに一歩上を行く、三次元に時間軸を加えた四次元デジタルデータの施工管理への活用事例を発表していただきました。
二次元図面からでは共有することが難しかった完成形や施工過程のイメージが、時間情報を加えることにより工程シミュレーション動画として見える化され、誰もが同じ認識を共有できるようになっていること、さらに時間情報を加味した綿密なシミュレーションにより詳細な施工管理が可能となっていることなど、時間情報というひみつ道具がいかに絶大な力を持つか知ることができました。

 

株式会社LIXILの小笠原様からは、スケジュールと要員を効率よく最適化するためのスキルズスケジューリングの活用事例を発表していただきました。
社員個々のスキルをデータ登録して自動配員・自動計画立案システムに活用しつつ、空いた時間は品質向上や他の業務のために充てられるなど、削減一辺倒ではなく、成果向上のためのツールとして、システムをバランスよく使いこなされているのが印象的でした。

 

弊社社員 原田祥子からは、プログラムマネジメントを自分の人生で活用する「マイプログラム作成のススメ」を発表させていただきました。
敷居が高く感じられるプログラムマネジメントも、業務から離れて自分の人生に当てはめることで、身近に感じて活用していけることを気付く機会になりました。

 

株式会社デンソーの荒井様からは、オシカによる自動要員配員を利用したスケジュール自動再設計による負荷削減事例、およびPREGAREの新機能であるワークパッケージ単位での実績分析の活用事例などを発表していただきました。
「マイクロマネジメントのすすめ」とのお言葉があり、実務者を締め付けるためではなく、小さな綻びに管理者が気付くためのツールとして活用し、きめ細やかな管理に役立てようとされているのが心に残りました。

 

⿅島建設株式会社の伊藤様からは、三次元モデルを利用した工程の可視化について発表していただきました。
3次元データと工程’s Orarioの持つ時間データの連携方法、連携することで日付や時刻を指定して進捗を動画で再現できるなど、工程の可視化とはこういうことか、と具体的に知ることができました。
苦労して開発したツールが現場ではなかなか使ってもらえないなどの苦労話も伺いつつ、最後にはデータをこつこつ入力してくれていたスタッフさんのおかげでツールの力を発揮できたということで、データを蓄積していくことの大事さを知ることができました。

 

事例発表後、弊社社長 森川勇治から「アンブレラ計画」についてご紹介させていただきました。
長年構想を温めてきた時間を軸にしたDXがいよいよ始動、ということで今回の発表となりました。
弊社製品の数々は、この計画を実現させるためにあったといっても過言ではないということで、参加者様からは大きな期待の声が寄せられました。

 

そして最後にユーザー会副会長の鹿島建設株式会社 後閑淳司様より閉会のご挨拶をいただき、事例発表会を締めくくりました。

 

事例発表会終了後は、オンラインにて意見交換会が開催されました。

参加者様に事前に送らせていただいた弊社創立20周年記念ワインと、弊社の営業所もあり縁の深い青森県発のおつまみセットをいただきながら、様々な業種・地域から参加された皆様と交流が行われました。

ユーザー会事務局より

オンラインということで同時に複数人の会話がしにくく、質疑応答もしにくいなど、ご不便を感じられた方も多々おられるかと思い、心苦しい限りですが、移動を伴わずに他社の方々と交流できるというメリットもありました。
来年のユーザー会をどのような状況で開催できるか現時点では予測できませんが、今回初のオンライン開催での反省点は改善し、メリットは活かしつつ、今後もより良い会にしていきたいと考えております。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。