2008年度 第一回ユーザー会ならびにプロジェクトマネジメント講演会 開催報告
2008年2月15日(金)、ホテルモントレ銀座(東京都中央区)において、下記の通り、第一回ユーザー会ならびにプロジェクトマネジメント講演会を開催しました。
当日のプログラム
◆ 第1部:ユーザー会総会(13:30 ~ 14:00) ○ ユーザー会発足式 1. 事務局挨拶 2. 役員候補のご紹介・承認 3. 役員挨拶 4. 事務局紹介 5. 会則案承認
◆ 第2部:プロジェクトマネジメント講演会・懇親会(14:10 ~ 20:30) 1. 開会挨拶 2. 基調講演 『製造業におけるCO2削減とプロジェクトマネジメントの役割』 3. ユーザー事例発表 『建築業での工程’s Orario利用例と社内教育について』 『プラ金型工程管理の改善』 4. 製品最新情報 5. ワークショップ
○ 懇親会 |
開催レポート
第一部の総会では、役員人事案審議ならびに会則案審議により、本年度の役員選出と、ユーザー会会則の承認が行われました。
会長 | 大成建設株式会社 理事 社長室 情報企画部長 木内 里美 様 |
副会長 | 株式会社日立エンジニアリング・アンド・サービス QA統括センタ エンジニアリングQAセンタ長 堀内 政信 様 |
会計監査 | 株式会社トクヤマ 研究開発部門 開発推進部 佐藤 久美 様 |
続いて行われたプロジェクトマネジメント講演会では、地球温暖化の原因物質として、企業に早急な取組みが求められているCO2の削減とプロジェクトマネジメントとの関連について、早稲田大学 創造理工学部教授 吉本様よりご講演を頂きました。 講演では、「ライフサイクルCO2(LCCO2)」の考え方が紹介され、製造業においてCO2の削減を俯瞰的・計画的に実施するためにプロジェクトマネジメントの導入が重用であることが解説されました。
事例紹介では、大成建設株式会社様において工程’s Orarioの様々な計画機能を建築工事に具体的にどのように利用・適用されているか、社内における工程’s Orarioの利用拡大・定着を実現するためにどのような講習や工夫がされているか、などについて同社の秋葉様からご発表を頂きました。
同じく事例紹介として、NGKファインモールド株式会社の三好様から、かながた一番の事例のご発表を頂きました。プラ金型工場では飛び込み作業・設計変更が頻繁にあり工程表の更新が大きな負担である、などの工程管理の課題点についてご説明があり、課題解決のためにかながた一番を導入したことによって、機械稼働率が改善したこと、中長期計画の把握ができるようになったこと、計画変更時に複数の代替案が検討できるようになったこと、などの改善効果についてご紹介を頂きました。
ご講演、事例発表終了後は、活発な質疑応答が交わされ、出席者の皆様のご関心の高さを感じることができました。
製品紹介においては、ウェッブアイから工程’s Orario 3.0のバージョンアップについて、改善・強化される予定の機能や新機能などについて説明がされました。
ワークショップでは、「ウェッブアイ製品の活用目的と方法」をテーマに、ウェッブアイの社員も参加し、参加者を5つのチームに分けて実施しました。
ワークショップ形式のプログラムは、昨年11月のユーザー会発足会でも大変ご好評をいただきました。 今回は、各社におけるウェッブアイ製品の利用目的を通じ、工程管理に関するユーザー相互の情報交換を促進することを狙いとしました。 計画管理に関する課題や、ウェッブアイ製品の導入効果、活用のノウハウなどについて、約1時間半 各チームで熱心な討議が行われました。最後に行った成果発表では、各チームから様々な課題や意見 、特色ある取組み方法などが紹介され、充実した内容となりました。
続いて行われた懇親会では、ユーザー会会長にご就任頂いた大成建設株式会社 木内様、副会長にご就任頂いた株式会社日立エンジニアリング・アンド・サービス 堀内様から スピーチを頂戴し、終始和やかな雰囲気のうちに歓談、懇親、情報交換が行われました。
引き続き、別会場に移動し、第二部の懇親会のスタートとなりました。
こちらも第一部と同様、多くの会員様にご参加頂き、終始和やかな雰囲気で歓談、懇親、情報交換が行われました。
【アンケートより: 参加された会員様の声】
開催内容全般について | ・ 他社のユーザーの実情が理解できて参考になった ・ 異業種の計画担当者と意見交換ができて勉強になった ・ 他社のユーザーに接してみて、自分たちの選択が正しかったことを確認した |
基調講演について | ・ CO2削減の取組みとプロジェクトマネジメントの関係が理解できて勉強になった |
ユーザー事例発表について | ・ 具体的な業務への適用方法や効果などが理解できて勉強になった ・ ツールを社内で定着・普及させるための工夫が理解できた ・ 事例紹介をもっと増やしてほしい ・ 研究開発・設計・ソフト開発での事例を紹介してほしい ・ PREGARE Orarioの事例を紹介してほしい |
製品最新情報について | ・ 新機能に期待する ・ 裏技や効果的な使い方を紹介してほしい |
ワークショップについて | ・ ワークショップの実施時間を増やしてほしい ・ 異なる視点での意見が聞け、勉強になった |
懇親会について | ・ 色々な企業の方とざっくばらんにお話しができ、勉強になった ・ これまでプロジェクト管理の枠を超え、様々な業界の方が参加されていて驚いた |
小林明夫様(独立行政法人 原子力安全基盤機構)からのコメント
ウエッブアイ御中
先日開催されました第1回ユーザー会に参加出来ました事を喜んでいます。
1.基調講演
基調講演が聴かれるとは想定外でありました。
今、最も注目されている地球温暖化をテーマにした講演を聴講できるとは幸いでした。
(政府の検討会の主査をなされている事なども納得出来ました。)
2.ユーザー事例発表
ユーザー事例発表も、大成さんのは、規模も大きく、組織として取り組んでおられるかが分かりました。
また、NGKさんの事例はユニークでした。工程管理がなされていない職場に工程管理を導入したこと。その運用に当たり、工程を調整する際は職場を廻り、現場の声を十分に聞き(時には1時間も)、現場を大切にしたことが上手く行った要因であったと確信した次第です。いくら良いソフトを導入しても、心(魂)をいれないと結果は出ないことを、これ迄にいろいろ経験し学んできました。
その点、NGKさんの事例は、双方がとてもうまく噛み合った好例であると思いました。
3.工程’s Orario最新情報
工程’s Orarioのバージョンアップに関しては、益々使いやすくなりそうで、羨ましい限りです。
4.ワークショップ
ワークショップと言うような経験はずっと昔の社員研修くらいから遠ざかっていました。普段、目の前のことばかりに追われて、あまり考えていない事を自覚させられながら参加しました。グループの方々からの多角的な発想によるご意見は新鮮でした。
・ 「3つの願い」
機能的なことしか頭に浮かんできませんでした。
発想の貧弱さを感じた瞬間でした。
他の方からは、「思った事が描ける。」とか夢のある願いもあり、感心してしまいました。
・ 「願いが叶ったらあなたは何をしているか。」
これも、機能的な面からしか考えが及びませんでした。
より大きな視点での見方が出来ない私でした。
5.懇親会
テーブルの廻りに居た方々とはいろいろなお話が出来良かったです。
工程管理とは無縁と思える方々(食品会社さんなど)も参加されており、これからの広がりを予感させるものがありました。
と言う訳で、とても有意義なユーザー会でした。 ありがとうございました。
(準備が大変だったと思います。)
ユーザー会事務局より
今回、ご講演・ご発表頂きました皆様ならびにご出席頂いた会員の皆様、誠にありがとうございました。あらためて心より御礼申し上げます。
事務局では、今後も様々な企画により、計画管理に関する知識向上、 会員様相互、会員様とウェッブアイの情報交換や親睦の場をご提供して参ります。そのような機会を通じて、直接ウェッブアイに皆様のご要望をお伝えいただければ幸いです。皆様から頂いた貴重なご意見は、今後の弊社の製品・サービスの改善の参考とさせていただきます。
ご参加いただいた会員の皆様にとって、ユーザー会活動が有意義なものとなるよう努力して参りますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。
株式会社ウェッブアイ ユーザー会事務局(担当:山本)
Eメール:user-kai@webi.co.jp TEL 03-3570-2391