vol.60:工程’sが○○○に!? 不具合かな?と思った時は…(2)

Q:工程’sが○○○に!? 不具合かな?と思った時は…(2)

▶ 今回は、【困った時の Q&A】第 2 弾をお送り致します。
▶ 工程’sをご使用中、一見不具合のように見える現象が発生する事があります。
▶ 前回に引き続き、サポート宛のお問合せの中から不具合と勘違いされがちな項目をチョイスしました。
▶ 前号と併せて、不具合かな?と思った時にご参照ください!!

それではさっそく、ご紹介します!

Q:こんなときは…① 「工程表の印刷がうまく行かない!」

[図1]

工程表印刷時、プレビューを確認しようとすると、
「印刷可能なページがありません」と画面に表示され、印刷がうまく行かない事があります。(図1参照)

A:印刷時のオプション設定を再確認してみましょう。

上記メッセージは、印刷対象となる工程が存在しない時に表示されます。
原因はいくつか考えられますが、主に[選択されたグループのみを描画する]オプションが原因となっているケース
が多く見受けられます。

◆ [選択されたグループのみを描画する]とは
工程表印刷時のオプションの一つで、選択状態にあるグループのみを印刷したい時に利用する機能です。

[選択されたグループのみを描画する]は、[工程図出力ウィザード-オプション]の[描画対象]区分にて設定します。

[選択されたグループのみを描画する]にチェックが入った状態で、かつ工程’s 上でどのグループも選択されていなかった場合、
印刷対象のグループが存在しない事になるため、「印刷可能なページがありません」と表示され、
印刷(プレビュー表示)がうまくいきません。
もしも上記メッセージが表示された場合は、オプション設定を確認してみましょう。

[Tips][描画対象]について

工程図出力ウィザード-オプションの[描画対象]では、印刷対象となるグループの選択が出来る他、以下の項目について印刷する/しないを設定できます。

▶ マイルストーン
▶ 山積みグラフ
▶ コンストレイント
▶ グループ名称エリア

印刷してみたら○○○が出力されていない!と言う時は、上記設定を再確認してみましょう!!

Q:こんなときは…② 「[後続移動]が有効なのに、後続バーが連動しない!」

[後続移動]オプションを有効にすると、先行作業の最新バーとコンストレイント(FS)で繋がった作業バーは
先行バーと連動して移動します。

しかし、[後続移動]を有効にしているにも拘らず後続バーが連動しない事があります。

◆ [後続移動]設定方法
[マウスによるバーの移動方法] オプション([編集]メニュー[オプション]内、[動作の設定])で [後続バーも移動] へチェック
あるいはツールボタンの[後続移動]をクリックして有効にします。

A:後続(動かない)バーの[日程計算の設定]を確認してみましょう!

後続バーの[バー情報] ダイアログを表示し、[日程計算の設定] オプションを確認してください。
[バーを移動しない] がチェックされていると、そのバーは[後続移動]による連動をしません。

[Tips]その他の【後続移動しない理由】
日程計算の設定の他、「コンストレイントの種類」及び「ショートカットメニューによるバーの移動」が連動移動しない原因
になる事があります。

▶ コンストレイントの種類
後続バーが移動するのは、コンストレイントが FS(Finish-to-Start)或いは SS(Start-to-Start)の時だけです。
先行作業と後続作業のバーが FF(Finish-to-Finish)で繋がっていた場合は、連動移動しません。
★ コンストレイントの種類の詳しい紹介は、ヘルプの「コンストレイントの種別」(112P)を参照してください。

◆FF(Finish-to-Finish)とは
終了日同士を繋いだコンストレイントです。先行作業の終了と共に、後続作業も終了できる事を意味します。

▶ ショートカットメニューによるバーの移動
ショートカットメニューから実行する操作は[マウスによるバーの移動方法] オプションの設定より優先されます。
そのため、作業バー右クリックメニューから[移動] を選択した場合は、後続バーは移動しません。