vol.45:[日程計算]の有効活用がしたい

Q:[日程計算]の有効活用がしたい

▶ [日程計算]とは、現在日や各工程の所要時間等を考慮して時間分析を行い、その結果に従ってバーエリア上に作業バーを再配置する工程’s の機能です。
  ※ メルマガ Vol.18 でも一度ご紹介しております!ぜひご参照ください♪
  今回は、この日程計算の活用方法をご紹介していきます。

それではさっそく、ご紹介します!

A:ご紹介いたします。

日程計算の方法には、大きく分けて 2 通りの計算方法があります。
開始日から追って最早開始日/終了日を出すやり方をフォワードパス計算と言い、終了から遡って最遅開始日/終了日を出すやり方を
バックワードパス計算と言います。

◆ フォワードパス計算《基本の使い方》

最も基本となる日程計算です。
工程’s メニューから[日程計算]を選択し、実行します。
[条件設定]で決定した現在日(未入力の場合は PC 本体の今日の日付)を基準として、
各作業の最早開始日(ES)最早終了日(EF)がどうなるかを計算し、作業バーを前詰めで再配置します。

◆ バックワードパス計算

各作業を前詰めで計算するフォワードパスに対して、後ろ詰めの計算方法をバックワードパス計算と言います。
終了日を基準とし、工程の最遅開始日(LS)と最遅開始日(LF)を算出して作業バーを後ろ詰めで再配置します。

バックワードパス手順

1. 基準となる終了日の作業バーを右クリックし、プロパティから[バー情報]を開きます。
2. [日程計算の設定]から[バーを移動しない]を有効にします。
※ [バーを移動しない]を有効にすると、日程計算を実行してもバーが再配置されなくなります。
3. ↑以外の作業バーをすべて[日程計算の設定]から[後続に影響しない範囲で遅く開始する]設定にします。
4. 日程計算を実行します。

A:現場で役立つ!日程計算の活用方法。

 

通常、日程計画を立てる上でフォワード/バックワードどちらか一方のみを使うといった事はありません。
フォワードパス計算により求めた最早日(ES、EF)と、バックワードパス計算により求めた最遅日(LS、LF)の差から、
各作業の余裕時間(トータルフロート)を計算します。
そして、特定の値(通常はゼロ)以下の余裕時間しか持たない経路であるクリティカルパスを検出し、日程計画を立てます。

◆ クリティカルパスとは

プロジェクト全体の遅延に影響を及ぼす作業工程の事を言います。
プロジェクト内の各工程を、前の作業が終わらないと次の作業に移れないと言う依存関係で結んだときに、
最長の経路となるような関係にある作業経路を言います。