タイムリーな進捗の見える化で赤字プロジェクトを削減に貢献。問題プロジェクトの早期発見が可能に。

情報技術開発株式会社様(tdi)は、独立系Sierとして、IT業界のあらゆるサービス、パッケージ、ソフトウェアから、お客様ニーズに合った最適な製品やサービスをピックアップし、インテグレーション技術を駆使することで、お客様に最適なシステムを構築し提供しています。最適なソリューションを問題認識からシステム開発、保守・運用までをendtoendでOnestopでお届けしすることで、お客様から高い信頼を獲得し、成長してきた企業です。

ご検討の背景

高度化・複雑化・大規模化するシステム開発にあって、お客様と約束した納期・品質を確保しつつ、収益も確保し続けていくQCD)ためには、プロジェクト(PJ)管理の一層の高度化が必要となってきました

主な課題

tdi様では、以前から会社における全活動つまり、お客様向け活動はもちろんのこと、間接部門などの社内向け活動も含めてプロジェクトと定義し、管理してきました。その中でも、一定額以上の売上額の受注プロジェクトについては、月次サイクルで、プロジェクトマネージャー(PM)がラインマネージャー及び品質管理部門に対し状況報告し、レビューを実施してきました。しかし、赤字プロジェクトは発生しており“PMが一人で頑張る構図の撤廃”を合言葉に、新システム構築プロジェクトが立ち上がりました。

管理指標(KPI)の標準化が課題

危険の予兆をタイムリーに把握出来ていないことにあり、その根本原因は、報告する内容の管理指標(KPI)が標準化がされてないため、PMの思惟が入り、品質管理部門のレビューで状況を見抜ききれないことにありました。

プロジェクト計画の精度のバラツキ

そもそものプロジェクト計画の精度(特に作業内容の詳細化とそれに基づく工数見積り)にバラツキがあるため、最初から無理な計画となっているプロジェクトもありました。

ウェッブアイからのご提案・実施内容概要

現場情報で簡単に報告でき、タイムリーにフィードバックできる仕組の構築

現場直結と情報のフィードバックの速さが鍵となるため、以下の点を考慮したシステムが必要でした。

  1. PMが状況報告するのでなく、末端のメンバーが直接状況報告(進捗、工数等)できる(現場直結)
  2. 現場が報告しやすいように、項目を統一・標準化
  3. 収集した内容は統一化・標準化した指標で提供
  4. 迅速な情報フィードバックのために、報告情報を管理会計で受取り、財務会計システムに渡す
  5. 初期のプロジェクト計画立案や変更が容易に出来、状況がタイムリーに共有される(工程の移動しやすさ、山積みによる負荷配分、複数の切り口による工程表の表現など)
  6. 作成された工程表が資産化され再利用できる
  7. サブプロジェクト毎に工程管理ができ、かつサブプロジェクトを統合して全体を把握できる

等これらの条件を満たすものとして以下の導入のご提案をいたしました。

  • 管理会計:HYPER-PREGARE Orario
  • 工程管理:工程’s Orario
  • 統合工程管理:PREGARE Orario

現場の巻込みが重要

システムがより早く活用されるために、現場を巻込む施策を行いました。

  1. 部門マネージャー等に対する説明会を初期の段階から週次で半年間実施し、協力体制を構築
  2. 導入に関するKPIを設定し、ゴールを明確化
  3. 上層部に対し定期報告をし、分析情報を提供することで重要性と効果を認識
  4. 現場に対する講習会の実施
  5. 報告・管理プロセスとしてシステム利用を必須化(日次、週次、月次入力)等

プロジェクトの成果

危険プロジェクトの早期発見が可能に

システム利用開始から1年程度で、利用率60%を達成し、主に以下の効果を実現しました。

  1. 赤字プロジェクトの縮減
  2. プロジェクトレビューの精度向上による危険プロジェクトの早期発見と早期対処
  3. 工程表の資産化・再利用による、計画立案工数の削減と計画精度向上による初期段階でのプロジェクトリスクの低減
  4. PMスキルの底上げと平準化等

同社では、今後は、よりタイムリーに危険の予兆を把握するために、プッシュ型に情報を提供するダッシュボード機能を強化し、更なる利用促進を図ろうとされています。

ご提供したソリューション・サービス

HYPER-PREGARE Orario コンサルティング

工程表作成ツール「工程's Orario」

未だに、多くの人が表計算ソフトを使用して工程計画を管理されています。工程計画はプロジェクト管理を行う以前に企業の業務を行う上で最も重要な業務であるにもかかわらず、いまだに作成手順や管理手法が属人的になってしまっているのです。

「工程's Orario」は、従来からの工程設計者の試行を妨げることなく、多角的な視点から最善の工程設計を行うことを可能にするWindowsアプリケーションです。企業内の計画情報のシステム化を促進し、プロジェクト計画のレビューや共有・再利用を可能にすることができます。

詳細はこちら

EPMシステム「PREGARE Orario」

PREGARE Orarioは、企業レベルの統合的なプロジェクト管理(エンタープライズ・プロジェクトマネジメント)を目的としたプロジェクト管理パッケージ(Webアプリケーション)です。研究開発・設計部門から、製造・生産部門、保守部門にわたる幅広い組織、部門における様々な計画の日程管理、予算・コスト・進捗管理、要員・設備の負荷管理、計画の実績・バージョン管理等にご利用頂けます。

詳細はこちら

全ては、お客さまの「プロジェクトの成功」のために

世界中の現場で”Good job ! ”という言葉が飛び交い、「マネジメントする喜び」が溢れる。私たちは、お客さまと共にプロジェクトマネジメントのあるべき姿を追求し続けます。

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